正答5
解説
正解は5です。
語用とは、場面や相手に応じて言葉を適切に使う側面のことです。
例えば、相手の意図を読み取る、比喩や冗談を理解する、会話の順番を守るといった力です。
【選択肢別解説】
1:× 知的能力障害では、言語発達全体が知的水準に応じて遅れます。
語用の障害だけが特徴なのではありません。
2:× 限局性学習障害は、読み・書き・算数など特定の学習技能の困難が特徴です。
3:× 小児期発症流暢障害(吃音)は、音の繰り返しや引き伸ばし、ブロックなど発話の流暢性の障害が特徴です。
4:× 注意欠如・多動性障害では、不注意・多動性・衝動性が中心症状です。
会話で相手の話をさえぎるなどの問題は出ますが、語用の障害が診断の特徴ではありません。
5:○ 自閉症スペクトラム障害は、社会的コミュニケーションの障害を中核とします。
比喩や皮肉を字義どおりに受け取る、一方的に話すなど、語用の障害が特徴です。
【ポイント】
DSM-5では、自閉的な限定的反復行動がなく語用の障害だけを示す場合は、社会的(語用論的)コミュニケーション症と診断されます。
【用語】
語用:場面や相手に応じて、言葉を適切に使い分ける側面である。
知的能力障害:知的機能と適応行動の双方に制約があり、発達期に現れる障害である。
限局性学習障害:読み、書き、算数などの特定の学習技能の習得に困難を示す発達障害である。
小児期発症流暢障害:音の繰り返しや引き伸ばしなど、発話の流れが妨げられる状態で、吃音のことである。
自閉症スペクトラム障害:社会的コミュニケーションの困難と、限定された反復的な行動や興味を特徴とする発達障害である。