正答2
解説
正解は2です。
咽頭神経叢は、主に迷走神経と舌咽神経の枝からなる神経網です。
軟口蓋と咽頭の多くの筋を支配します。
この問題は咽頭神経叢支配でない筋を選ぶので、○ が答え(支配を受けない筋)です。
【選択肢別解説】
1:× 口蓋舌筋は咽頭神経叢の支配です。
軟口蓋を引き下げ、舌根を挙上します。
2:○ 公式正答で、咽頭神経叢支配でない筋とされる肢です。
ただし一般的な解剖学では、口蓋帆挙筋は咽頭神経叢(迷走神経)の支配とされています。
咽頭神経叢の支配を受けない口蓋の筋は、三叉神経に支配される口蓋帆張筋です。
3:× 口蓋咽頭筋は咽頭神経叢の支配です。
咽頭を挙上し、短縮させます。
4:× 輪状咽頭筋は咽頭神経叢の支配を受けます(反回神経の枝も関与します)。
安静時は収縮して食道入口部を閉じ、嚥下時に弛緩します。
5:× 上咽頭収縮筋は咽頭神経叢の支配です。
収縮して咽頭後壁を前に押し出し、鼻咽腔閉鎖と食塊の送り込みを助けます。
【ポイント】
軟口蓋の筋で三叉神経支配なのは口蓋帆張筋だけです。
口蓋帆張筋は耳管を開く働きも担っています。
【用語】
咽頭神経叢:咽頭の壁にある神経の網で、迷走神経などの枝が加わり、咽頭や軟口蓋の筋を支配する。
口蓋帆挙筋:軟口蓋を持ち上げて、鼻腔と咽頭の間を閉じる働きをもつ筋である。
輪状咽頭筋:咽頭と食道の境にある筋で、食道入口部の開閉に関わる。
上咽頭収縮筋:咽頭の壁をつくる筋の一つで、嚥下の際に咽頭の上部を狭める。
口蓋帆張筋:軟口蓋を緊張させ耳管を開く働きをもつ筋で、三叉神経に支配される。