正答4
解説
正解は4です。
予防は一次予防(発症の予防)、二次予防(早期発見・早期治療)、三次予防(発症後の機能回復と悪化・再発の防止)に分けられます。
三次予防は、すでに障害を持つ人へのリハビリテーションが中心です。
【選択肢別解説】
1:× 健常高齢者への歯科健康診査は、疾患を早期に見つける二次予防です。
すでに障害のある人への対策ではないため、三次予防にはあたりません。
2:× 要支援高齢者へのセルフケア指導は、口腔機能の低下を防ぐための取り組みです。
機能低下の予防や早期の対応が主な目的で、公式正答では三次予防の組み合わせとはされていません。
発症した障害に対する機能回復の訓練である選択肢4のほうが、三次予防の典型です。
3:× 急性期の嚥下スクリーニングは、嚥下障害を早期に見つけるための検査です。
早期発見を目的とするため、二次予防に分類されます。
4:○ 回復期の嚥下リハビリテーションは、生じた障害の機能回復を図る対策です。
障害の悪化を防ぎ社会復帰を目指すもので、三次予防の典型です。
5:× 嚥下内視鏡検査は、嚥下障害の有無や程度を調べる評価・診断の手段です。
検査そのものは早期発見・診断にあたり、三次予防の対策とはいえません。
【ポイント】
「予防=健康増進」「早期発見=検診・スクリーニング」「機能回復=リハビリテーション」と対応させて覚えます。
リハビリテーションは三次予防の代表です。
【用語】
三次予防:疾病の発症後に機能の回復を図り、悪化や再発を防ぐ段階の予防を指す。
スクリーニングテスト:障害の疑いがある人を簡便な方法で見つけ出し、精密検査につなげるための検査である。
嚥下内視鏡検査:鼻から細い内視鏡を入れて、飲み込む場面の咽頭や喉頭を直接観察する検査である。
口腔機能向上:高齢者の噛む・飲み込む・話すといった口の働きの低下を防ぐ取り組みを指す。