正答1
解説
正解は1です。
口唇形成術は、口唇裂を閉じて口唇の形と機能を整える手術です。
口唇裂では裂け目で途切れた口輪筋を、左右でつなぎ直すことが手術の要点です。
【選択肢別解説】
1:○ 口唇形成術で再建するのは口輪筋です。
口輪筋を連続させることで、口唇の閉鎖や構音に必要な口唇の動きが得られます。
2:× 眼輪筋はまぶたを閉じる筋で、口唇形成術とは関係ありません。
目の周りを囲み、顔面神経に支配されます。
3:× 口蓋舌筋は軟口蓋と舌をつなぐ筋で、口唇形成術では扱いません。
口蓋舌弓をつくり、舌の後方を持ち上げます。
4:× 口蓋帆挙筋は口蓋形成術で再建する筋です。
口蓋裂の手術で左右の筋をつなぎ、鼻咽腔閉鎖機能を得ます。
5:× 上咽頭収縮筋は咽頭の筋で、口唇形成術では扱いません。
鼻咽腔閉鎖では咽頭側壁の動きにかかわります。
【ポイント】
口唇形成術では口輪筋、口蓋形成術では口蓋帆挙筋を再建すると対で覚えます。
口唇形成術は生後3か月ごろ、口蓋形成術は1歳〜1歳半ごろに行うのが一般的です。
【用語】
口唇形成術:口唇裂を閉じて、口唇の形と機能を整える手術である。
口輪筋:口のまわりを輪のように囲み、口を閉じたりすぼめたりする表情筋である。
口蓋帆挙筋:軟口蓋を引き上げて、鼻咽腔を閉鎖するのに働く筋である。
上咽頭収縮筋:咽頭の壁をつくる筋で、嚥下時に咽頭を収縮させ、鼻咽腔の閉鎖にも関与する。
口蓋舌筋:軟口蓋と舌をつなぐ筋で、口蓋舌弓をつくり、咽頭峡を狭める。