正解を3つ選んでください。
正答1・2・5
解説
正解は1と2と5です。
物を正しく使えるかどうかは、その物の意味や使い方の知識と、動作を組み立てる能力によって決まります。
1つの感覚経路だけが障害される失認や失語では、別の経路から物がわかれば使用は保たれます。
【選択肢別解説】
1:○ 視覚性失認では道具使用が保たれます。
見ただけでは物がわかりませんが、手で触れればわかるため、手に取れば正しく使えます。
2:○ 視覚性失語では道具使用が保たれます。
見せた物の名前は言えませんが、物の認知自体はできているため、使い方の身ぶりや使用は可能です。
3:× 意味記憶障害では道具使用が障害されます。
物の意味や用途の知識そのものが失われるため、どの感覚経路を使っても使い方がわからなくなります。
4:× 観念性失行では道具使用が障害されます。
道具の使用や、一連の動作を正しい順序で行うことができなくなる失行です。
5:○ 触覚性失認では道具使用が保たれます。
触っただけでは物がわかりませんが、目で見ればわかるため、正しく使えます。
【ポイント】
感覚の入り口の一つが障害される「様式特異的な障害」では、別の様式で認知すれば使用は保たれます。
意味記憶障害や観念性失行は、どの様式でも使用が障害される点が異なります。
【用語】
視覚性失認:視力は保たれているのに、見ただけでは物が何かわからなくなる症状である。
視覚性失語:物を見ても名前が言えないが、触れるなど別の経路では呼称できる症状である。
意味記憶障害:物や言葉の意味についての知識そのものが失われる障害である。
観念性失行:物品の使用や、一連の動作の順序が誤ってしまう失行である。
触覚性失認:触っただけでは物が何かわからなくなる症状で、見れば物の認知は可能である。