小学校1年生の男児「いえ」「あお」の復唱、書き取り(聴写)は可能「ひこうせん」を「ひとーてん」、「アイスクリーム」を「あいうーむ」と復唱し、言った通りに書き取る今後行う検査として優先順位が低いのはどれか
正答2
解説
正解は2です。
この問題は優先順位が低いものを選ぶので、○ が答え(優先度の低い検査)です。
男児は短い語は正しく言えますが、長い語では音の置換や省略があり、言った通りに書き取ります。
聴力、構音、語彙、読み書きの状態を確かめることが優先されます。
【選択肢別解説】
1:× 純音聴力検査は優先順位が高い検査です。
音の聞き誤りが誤りの原因かどうかを確かめるため、最初に聴力を確認する必要があります。
2:○ KABC-Ⅱは優先順位が低い検査です。
全般的な認知処理と習得度をみる検査で、本例の音の誤りの直接の評価には結びつきにくいためです。
3:× PVT-R(絵画語い発達検査)は優先順位が高い検査です。
語彙の理解の発達をみて、音の誤りが語彙の未習得によるものかを確かめます。
4:× STRAW-R(改訂版標準読み書きスクリーニング検査)は優先順位が高い検査です。
書き取りにも誤りがあるため、読み書きの習得の状況を評価する必要があります。
5:× 新版構音検査は優先順位が高い検査です。
「こ」が「と」、「せ」が「て」になるなど、構音の誤りの種類と一貫性を調べる必要があります。
【ポイント】
話し言葉の誤りは、聴力、構音、音韻の処理、語彙のどこに原因があるかを順に確かめます。
誤った発音どおりに書くことから、構音だけでなく音韻の表象の問題も考えられます。
【用語】
純音聴力検査:各周波数の純音を聞かせ、聞こえる最小の音の強さを調べる基本的な聴力検査である。
KABC-Ⅱ:カウフマン夫妻が作成した個別式検査の日本版第2版で、子どもの認知処理能力と習得度を評価する。
PVT-R:絵画語い発達検査の略で、語彙の理解力を絵を選ばせて評価する検査である。
STRAW-R:改訂版標準読み書きスクリーニング検査の略で、小中学生の読み書きの習得状況を評価する検査である。
新版構音検査:単語や会話から構音の誤りの種類を調べる、日本の標準的な構音検査である。