正答4
解説
正解は4です。
文字を音に変換する過程(文字-音韻変換)を評価する課題を選ぶ問題です。
実在しない語を読ませると、語の知識に頼れないため、この変換の力だけを調べることができます。
【選択肢別解説】
1:× RAN課題(rapid automatized naming)は、絵や文字などを素早く連続して呼称する課題です。
呼称の速さと自動化の程度をみるもので、文字-音変換そのものの評価ではありません。
2:× 音韻意識課題は、語の音を分解したり操作したりする課題です。
文字を使わずに音の処理能力をみるもので、文字から音への変換は評価できません。
3:× 語彙判断課題は、示された文字列が実在する語かどうかを判断する課題です。
語の知識(心的辞書)への到達を調べるもので、音への変換は必須ではありません。
4:○ 非語音読課題で文字を音に変換する困難さを評価できます。
意味をもたない文字列は、文字を1つずつ音に変えなければ読めないためです。
5:× 単語の書き取り(聴写)は、音を文字に変換する課題です。
変換の方向が逆であり、文字から音への変換は評価できません。
【ポイント】
二重経路モデルでは、非語は文字-音変換を担う非語彙経路で読みます。
非語の音読が特に苦手な場合は、発達性ディスレクシアの音韻障害を疑います。
【用語】
非語音読課題:実在しない文字列を音読させ、文字を音に変換する力を調べる課題である。
RAN課題:自動化された素早い呼称(rapid automatized naming)の略で、絵や数字などを連続して速く呼称させる課題である。
音韻意識課題:語を音の単位に分解したり、操作したりする力を調べる課題である。
語彙判断課題:示された文字列が実在する語かどうかを判断させる課題である。
聴写:聞いた語や文を文字に書き取る課題で、音を文字に変換する力を調べるのに用いられる。