正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
吃音検査法では、吃音の進展を第1層から第4層の段階で示します。
層が進むほど、本人の自覚や情緒的な反応、工夫・回避が強まります。
【選択肢別解説】
1:○ 第1層では、まだ吃ることに気づいていません。
繰り返しや引き伸ばしが中心で、本人の自覚や情緒的な反応はほとんどみられません。
2:× 第2層で、興奮したときや速く話すときに吃音症状が出るのは、正しい記述です。
吃音が出る状況に波があり、自覚が生じ始める段階です。
3:× 第3層で、解除反応、助走、延期などの工夫を巧みに使うのは、正しい記述です。
吃音を避けたり抜け出したりするための工夫が目立つ段階です。
4:× 第4層で強い情緒性反応を示すのは、正しい記述です。
話すことへの恐れや不安が強くなります。
5:× 第4層で、語の置き換え以外の回避が加わるのは、正しい記述です。
話す場面そのものを避けるなど、回避が生活全体に広がります。
【ポイント】
吃音の進展は「症状の自覚がない段階」から「工夫・回避と情緒性反応が強い段階」へと進みます。
幼児の吃音では、本人に意識させないよう環境を調整する指導が中心です。
【用語】
吃音の進展段階:吃音が悪化していく過程を、自覚や工夫・回避、情緒性反応の強まりに応じて第1層から第4層に分けたものである。
解除反応:ブロックなどの吃音症状から抜け出そうとして、力を入れたり弾みをつけたりする反応である。
助走:言いにくい語の前に「えーと」などの語や音を置き、勢いをつけて話し出す工夫である。
延期:吃りそうな語をすぐに言わず、間を置いたりほかの語をはさんだりして先に延ばす工夫である。
情緒性反応:吃音に対する恐れや不安、恥ずかしさなどの感情の反応を指す。
回避:吃音の出る語や場面を避けようとする行動で、進展した吃音にみられる工夫の一つである。