正答3
解説
正解は3です。
日本語の[t]は、舌尖を上の前歯の裏から歯茎にかけて当てて閉鎖をつくる破裂音です。
舌尖が接触する部位を、歯の解剖用語で答える問題です。
【選択肢別解説】
1:× 上顎中切歯の切端は前歯の先端です。
[t]で舌尖がここに当たると、歯間音のような誤った構音になります。
2:× 下顎中切歯の切端は下の前歯の先端です。
[t]では舌尖は上方へ挙上するため、下の前歯には当たりません。
3:○ 上顎中切歯の基底結節は、前歯の裏側(口蓋側)の歯頸部寄りにある膨らみです。
[t]では舌尖がこの付近から歯茎にかけて接触し、閉鎖をつくります。
4:× 上顎小臼歯の辺縁隆線は奥の歯にある部位です。
[t]で舌尖が届く位置ではなく、舌の側縁が接する部位です。
5:× 上顎中切歯の口蓋側根面は歯根の面で、歯肉や歯槽骨に覆われています。
口腔内に露出していないため、構音時に舌尖が直接触れる部位ではありません。
【ポイント】
日本語のタ行・ダ行・ナ行の子音は、舌尖と上顎前歯の裏から歯茎で構音される歯茎音です。
【用語】
基底結節:上顎前歯の裏側(口蓋側)の歯頸部寄りにある膨らみである。
辺縁隆線:臼歯の咬合面や前歯の舌側面の、近心と遠心の縁にある線状の盛り上がりである。
切端:前歯の先端にあたる、食べ物を噛み切る縁の部分を指す歯の解剖用語である。
破裂音:口腔内で呼気をいったん閉鎖し、その閉鎖を急に開放して出す音である。
歯茎音:舌尖や舌端を上の歯茎に当てたり近づけたりしてつくる子音である。