正答5
解説
正解は5です。
口腔乾燥症の原因には、唾液腺そのものが壊れるものと、唾液腺は正常でも分泌が減るものがあります。
この問題は唾液腺の組織障害による原因を選ぶものです。
【選択肢別解説】
1:× 脱水は唾液腺の組織障害ではありません。
体内の水分不足により唾液の分泌が減る全身的な原因です。
2:× 糖尿病は唾液腺の組織障害が主な原因ではありません。
高血糖による多尿と脱水で口が渇くことが中心です。
3:× 抗不安薬は唾液腺の組織障害ではありません。
抗コリン作用などで唾液の分泌が抑えられる薬剤性の原因です。
4:× 鉄欠乏性貧血は唾液腺の組織障害の原因ではありません。
舌炎や口角炎などの口腔粘膜の変化を起こすことがあります。
5:○ 口腔癌の放射線治療では、照射範囲に入った唾液腺の腺房細胞が障害されます。
唾液腺組織が壊れるため、治療後も長く続く口腔乾燥が起こります。
【ポイント】
唾液腺の組織障害による口腔乾燥の代表は、放射線治療とシェーグレン症候群です。
薬剤や脱水による口腔乾燥は、原因を除けば改善が期待できます。
【用語】
口腔乾燥症:唾液の分泌が減って口の中が乾く状態で、ドライマウスともいう。
腺房細胞:唾液腺で唾液をつくる細胞で、放射線の影響を受けやすい。
シェーグレン症候群:自己免疫により涙腺や唾液腺が障害され、目や口が乾く病気である。
抗コリン作用:副交感神経の働きを抑える作用で、唾液の分泌が減る原因になる。