正答3
解説
正解は3です。
中耳には2つの耳小骨筋があり、それぞれ支配神経が異なります。
アブミ骨筋とその支配神経の対応が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 三叉神経はアブミ骨筋ではなく、鼓膜張筋を支配します。
三叉神経第3枝(下顎神経)の枝が分布します。
2:× 外転神経は外側直筋を支配し、眼球を外側に動かします。
中耳の筋とは関係しません。
3:○ アブミ骨筋は顔面神経のアブミ骨筋神経に支配されます。
大きな音で収縮してアブミ骨の動きを抑え、内耳を保護します。
この反射がアブミ骨筋反射で、顔面神経麻痺の部位診断にも用いられます。
4:× 迷走神経はアブミ骨筋を支配しません。
喉頭の筋(反回神経など)や咽頭の筋の運動にかかわります。
5:× 舌下神経はアブミ骨筋を支配しません。
舌を動かす筋(内舌筋と多くの外舌筋)を支配します。
【ポイント】
アブミ骨筋は顔面神経、鼓膜張筋は三叉神経です。
顔面神経麻痺でアブミ骨筋が働かないと、音が響いて聞こえる聴覚過敏が起こります。
【用語】
アブミ骨筋:中耳にある耳小骨筋の一つで、大きな音で収縮して内耳を保護する小さな筋である。
鼓膜張筋:中耳にあってツチ骨に付き、鼓膜を引き締める働きをする小さな筋である。
アブミ骨筋反射:大きな音が入ったときにアブミ骨筋が収縮して起こる反射である。
顔面神経:顔の表情筋のほか、アブミ骨筋なども支配する脳神経である。