正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
この問題は共時的な記述で考慮しないものを選ぶので、○ が答えです。
ソシュールは、言語をある一時点の体系として記述する共時言語学と、時間による変化を扱う通時言語学を区別しました。
【選択肢別解説】
1:○ 歴史的音変化は、時代による音の移り変わりを扱うものです。
これは通時的な観点であり、共時的な記述では考慮しません。
2:○ 語の歴史的来源(語源)は、語がどこから来たかという歴史の問題です。
これも通時的な観点であり、共時的な記述では考慮しません。
3:× 形態論上の異形態は共時的な記述で考慮します。
同じ形態素が環境によって異なる形で現れることで、現在の言語の体系の一部です。
4:× 音韻論・音声学上の異音も共時的な記述で考慮します。
一つの音素が環境によって異なる音で実現されることは、現在の音の体系の記述に必要です。
5:× 語の体系の中での他の語との関係は共時的な記述で考慮します。
ソシュールは、語の価値は体系の中での他の語との関係で決まるとしました。
【ポイント】
共時態はある時点の体系、通時態は時間的変化です。
語源や音変化は通時、異音・異形態・語どうしの関係は共時と区別しましょう。
【用語】
共時的:言語をある一時点の体系として、時間による変化を考えずにとらえる見方である。
通時的:言語の時間的な変化や歴史をたどってとらえる見方である。
異形態:同じ形態素が、前後の環境によって異なる形で現れたものを指す。
異音:同じ音素が、環境などによって異なる音として現れたものを指す。
形態論:語がどのような要素から成り立ち、どう形を変えるかを研究する言語学の分野である。