正答5
解説
正解は5です。
この問題は両側先天性外耳道閉鎖症に用いないものを選ぶので、○ が答えです。
外耳道閉鎖症は、外耳道がふさがっているために生じる伝音難聴です。
多くは内耳の機能が保たれているため、外耳道を通らずに内耳へ音を届ける機器を用います。
【選択肢別解説】
1:× 人工中耳は用いられます。
振動子で耳小骨や正円窓を直接振動させ、内耳に音を伝えます。
2:× 骨導補聴器は用いられます。
頭蓋骨を振動させて内耳に直接音を伝えるため、外耳道がなくても使えます。
3:× 軟骨伝導補聴器は用いられます。
耳の軟骨を振動させて音を伝える補聴器で、外耳道閉鎖症によい適応があります。
4:× 植込型骨導補聴器は用いられます。
側頭骨に固定した装置を介して骨導で音を伝えます。
5:○ 残存聴力活用型人工内耳は用いません。
低音域の聴力が残り、高音域が高度に障害された感音難聴に用いる人工内耳です。
伝音難聴である外耳道閉鎖症には適応がありません。
【ポイント】
伝音難聴には、骨導・軟骨伝導・人工中耳など、外耳道を経由しない聴覚補償の手段が使えます。
人工内耳は内耳の障害による高度感音難聴が対象です。
【用語】
先天性外耳道閉鎖症:生まれつき外耳道がふさがっていて、伝音難聴を起こす疾患である。
人工中耳:振動子で耳小骨などを直接振動させ、内耳へ音を伝える植込み型の装置である。
軟骨伝導補聴器:耳の軟骨を振動させて音を伝える補聴器で、外耳道を通らずに聞こえを補える。
植込型骨導補聴器:側頭骨に固定した装置を介して、骨導で音を内耳に伝える補聴器である。
残存聴力活用型人工内耳:低音域の聴力が残る人のために、補聴器と人工内耳の両方の機能を併せもつ装置である。