正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
瘢痕とケロイドの違い、特に肥厚性瘢痕とケロイドの区別が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 耳介はケロイドの好発部位であり、記述は正しいです。
ピアスの穴などをきっかけに生じることが多く、前胸部や肩も好発部位です。
2:× ケロイドの発症頻度には人種差があり、記述は正しいです。
黒色人種や黄色人種に多く、白色人種には比較的少ないとされます。
3:○ 隣接する正常組織にまで広がるのはケロイドの特徴です。
肥厚性瘢痕は元の傷の範囲内にとどまり、時間とともに平坦化する傾向があります。
そのため、この記述は誤りです。
4:× 瘢痕は収縮してひきつれを起こし、関節の運動制限の原因となります。
記述は正しいです。
5:× 瘢痕拘縮は、瘢痕を切除して局所皮弁や植皮で組織を補う手術で治療されます。
記述は正しいです。
【ポイント】
「傷の範囲を越えて広がるのがケロイド、範囲内にとどまるのが肥厚性瘢痕」と覚えます。
【用語】
ケロイド:傷あとが赤く盛り上がり、元の傷の範囲を越えて周囲の正常な皮膚へ広がっていく病変である。
肥厚性瘢痕:傷あとが盛り上がって硬くなるが、元の傷の範囲内にとどまり、時間とともに軽快しやすい病変である。
瘢痕:けがや手術のあとで、傷が治る過程でできる線維性の組織(傷あと)である。
局所皮弁:傷や欠損の近くの皮膚と皮下組織を移動させて、欠損部を覆う手術法である。
瘢痕拘縮:瘢痕が縮んで皮膚がひきつれ、関節などの動きが制限された状態である。