正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
顔面や頭蓋の形成異常をきたす症候群の特徴を問う問題です。
言語聴覚士にとっては、聴覚障害や口蓋裂、気道の問題との関係が重要です。
【選択肢別解説】
1:○ トリーチャー・コリンズ症候群は、頬骨や下顎の低形成を特徴とする症候群です。
耳小骨の奇形などの中耳の形態異常を合併し、伝音難聴をきたします。
小耳症や外耳道閉鎖などの外耳の異常も伴いやすいです。
2:○ クルーゾン症候群は頭蓋縫合早期癒合症の一つです。
眼窩が浅く中顔面が低形成になるため、眼球突出をきたします。
3:× アペール症候群は頭蓋縫合早期癒合症に手足の合指(趾)症を伴う症候群です。
口蓋裂を合併することがあるため、「合併しない」は誤りです。
4:× ピエール・ロバン症候群(連鎖)は、下顎が小さく後退していることが特徴です。
小下顎のために舌が後方へ落ち込み(舌根沈下)、呼吸障害をきたします。
下顎が突出しているのではありません。
5:× 頭蓋縫合早期癒合症、特に症候群性のものでは、中顔面の発育不全をきたします。
「顔面に発育不全をきたさない」は誤りです。
【ポイント】
ピエール・ロバンは「小下顎・舌根沈下・口蓋裂」の三徴で覚えます。
【用語】
トリーチャー・コリンズ症候群:頬骨や下顎の低形成と外耳・中耳の形態異常を示す先天性の顔面形成異常である。
クルーゾン症候群:頭蓋縫合早期癒合症の一つで、眼窩が浅くなり中顔面の低形成をきたす疾患である。
アペール症候群:頭蓋縫合の早期癒合に手足の指の癒合(合指症)を伴う先天性の症候群である。
ピエール・ロバン症候群:下顎が小さく舌根が沈下し、口蓋裂を伴うことがあり、新生児期に呼吸障害をきたしやすい症候群である。
頭蓋縫合早期癒合症:頭蓋骨の縫合が通常より早く閉じ、頭蓋や顔面の形が変形する先天性の疾患である。