正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
単語の意味理解が低下していると、語の意味を経由しなければならない課題が困難になります。
一方、音の処理や音のまま繰り返す課題は、意味を経由しなくても行えます。
【選択肢別解説】
1:× 語音認知は、聞こえた音を語の音として聞き分ける処理です。
意味理解の前の段階なので、単語の意味理解が低下していても保たれます。
2:× 統語理解は、助詞や語順から文の構造を読み取る処理です。
単語の意味処理とは別の過程とされ、意味理解の低下で直接障害されるとは限りません。
3:× 単語復唱は、聞いた語の音をそのまま言う課題です。
意味を経由しない音韻の経路で行えるため、意味理解が低下していても可能です。
4:○ 文章読解は、文中の一つ一つの語の意味を理解できなければ成り立ちません。
そのため、単語の意味理解が低下していると困難になります。
5:○ 漢字は、一つの読みに多くの字が対応するため、語の意味を手がかりに書き分けます。
意味理解が低下していると、聞いた語に合う漢字を選べず、漢字単語の書取が困難になります。
【ポイント】
仮名は音から書けますが、漢字は意味の経路への依存が大きいです。
意味障害では漢字の書字や読みに誤りが目立ちます。
【用語】
語音認知:聞こえた音を言語音として聞き分ける過程で、意味の理解より前の段階である。
統語理解:語順や助詞などの手がかりから、文の構造と意味を理解する力である。
単語復唱:聞いた単語をそのまま声に出して繰り返す課題のことである。
漢字単語書取:聞いた単語を思い浮かべ、その語に対応する漢字で書き表す課題のことである。