正答1
解説
正解は1です。
子音を作る構音器官と、それを動かす神経の対応を問う問題です。
両唇音は口唇(顔面神経)、舌を使う音は舌(舌下神経)、声の有無は喉頭(迷走神経)が担います。
【選択肢別解説】
1:○ 顔面神経は口輪筋などの口唇周囲の筋を支配します。
[m]は両唇を閉じて作る両唇音なので、顔面神経の障害で作りにくくなります。
2:× 三叉神経は咀嚼筋を支配し、下顎の開閉に関わります。
[k]は奥舌を軟口蓋に付けて作る軟口蓋音で、主に舌下神経が関わります。
3:× 舌下神経は舌の運動を支配します。
[h]は声門で作る摩擦音で、舌の運動は必要ないため、舌下神経の障害では困難になりません。
4:× 舌咽神経は咽頭の筋(茎突咽頭筋)や咽頭の感覚に関わります。
[t]は舌先を歯茎に付けて作る歯茎音で、主に舌下神経が関わります。
5:× 反回神経は声帯の運動を支配し、声の有無や質に関わります。
[ts]は舌先と歯茎で作る無声の破擦音で、反回神経の障害で特に作りにくくなる音ではありません。
【ポイント】
両唇音(p・b・m)は顔面神経、舌を使う音(t・d・s・k・g・r)は舌下神経、鼻音と口音の区別は軟口蓋(迷走神経)と対応させて覚えます。
【用語】
両唇音:上下の唇を使って作る子音で、[p][b][m]などがある。
軟口蓋音:舌の後ろの部分を軟口蓋に近づけて作る子音で、[k][g]などがある。
三叉神経:咀嚼筋を支配して下顎の運動を担うとともに、顔面の感覚を伝える脳神経である。
舌咽神経:咽頭の感覚や舌の後ろ3分の1の味覚を伝え、嚥下に関わる脳神経である。
顔面神経:表情筋や口輪筋を動かし、涙腺・唾液腺の分泌なども担う脳神経である。