第106回 保健師国家試験 午後問91
11月4日、特別養護老人ホームの看護師から「施設の入所者Aさん(87歳、女性、要介護4)に2日前から微熱があり、食欲がないため受診したところ、医師から結核の疑いがあると言われた」と保健所に相談があった。
保健師が状況を確認したところ、現在はAさんを個室に移動し、介護にあたる職員はマスクを着用している。
Aさんに呼吸器症状はない。
特別養護老人ホームでは毎年1回健康診断を実施しており、半年前に実施した健康診断の結果では、Aさんに特に異常はなかったという。
この時の保健師の対応で適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1。
「Aさんに結核専門病院の受診を促す」が正しい。
特別養護老人ホーム入所者の咳・微熱が長期化している事例で、結核(高齢者では再活性化が多い)を疑う典型例。
感染症法第17条の積極的疫学調査・第19条の入院勧告対象となる前段階として、まず結核専門病院での確定診断(喀痰塗抹・培養・核酸増幅法・胸部X線)が優先。
2の居室消毒は結核菌が空気感染で物体表面からの感染リスクは低く優先度低い。
3の施設訪問は診断確定後の積極的疫学調査として実施。
4の面会制限は感染確定後の措置で、診断前の制限は過剰反応。
結核は2類感染症、医師の届出義務(感染症法第12条)、保健所による積極的疫学調査と入院勧告(第19条)、医療費公費負担(第37条・第37条の2)の体系を理解する。まとめて解く
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