第107回 保健師国家試験 午後問96
Aさん(80歳、男性)。
1人暮らし。
自宅で転倒し、腰椎圧迫骨折の治療のために1か月間入院し、自宅に退院した。
退院後は整形外科に定期的に通院している。
要介護認定を申請し要支援1と認定されたが、介護保険サービスは利用していない。
自宅は団地で4階建ての3階に居住しておりエレベーターはない。
Aさんの退院から1か月後、団地の担当民生委員からAさんの状態について、地域包括支援センターの保健師に相談があった。
入院前、Aさんは団地の集会所で行われている高齢者サロンによく参加していたが、退院後は来ることが少なくなったという。
高齢者サロンの参加者に聞くと「Aさんが、病院には通っているがサロンに行くのは億劫だ、と言っていた」とのことであった。
保健師は団地の民生委員から「団地の高齢者は、A さん以外にも転倒をきっかけに、階段昇降が困難になる高齢者が多い」との相談を受け、集会所で行われている高齢者サロンの場で転倒予防の取り組みを行うこととした。
この取り組みに活用できる事業で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4。
「地域リハビリテーション活動支援事業」が正しい。
転倒予防では、つまずきや滑りを減らし、支持物を確保する。
手すりは歩行時の支持となる一方、マット、暗い廊下、キャスター付き椅子は転倒リスクを高める。
1の「地域生活支援事業」は、事例の状態、時期、リスク、本人の訴えと優先順位が合わない。
支援として必要な場面はあっても、この設問で最初に選ぶ対応ではない。
2の「日常生活自立支援事業」は、事例の状態、時期、リスク、本人の訴えと優先順位が合わない。
支援として必要な場面はあっても、この設問で最初に選ぶ対応ではない。
3の「在宅医療・介護連携推進事業」は、事例の状態、時期、リスク、本人の訴えと優先順位が合わない。
支援として必要な場面はあっても、この設問で最初に選ぶ対応ではない。
4は正解選択肢で、高齢者では身体機能、認知機能、生活環境、介護者の支援力を合わせて評価する必要がある。
設問の時点で最も危険を減らす、本人の意思決定を支える、又は継続支援につながる選択肢である。
事例問題では、選択肢がすべて支援らしく見えることがある。
設問の時点で最も危険を減らすもの、本人の意思決定を支えるもの、継続支援につながるものを優先する。まとめて解く
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