A社ではB商品の仕入れと販売を行っている。
ある期のB商品の仕入単価は期首から上昇し続け,期末が最も高くなった。
当該期の売上原価を“期首棚卸高+当期商品仕入高−期末棚卸高”で計算するとき,期末棚卸高の計算に期末の仕入単価を用いると,B商品の期末棚卸高及び売上原価は,期中の仕入単価の平均値を用いる場合に比べてどのようになるか。
正答3
解説
正解は3です。
仕入単価が期首から上がり続けているので、期末の仕入単価は期中の平均単価より高くなります。
期末棚卸高の評価に使う単価が高いほど、期末棚卸高は大きくなります。
売上原価は「期首棚卸高+当期商品仕入高−期末棚卸高」なので、期末棚卸高が大きいほど売上原価は小さくなります。
【計算】
例として、期末在庫を10個、期中の平均単価を100円、期末の仕入単価を120円とします。
平均単価で評価した期末棚卸高は、10個×100円=1,000円です。
期末単価で評価した期末棚卸高は、10個×120円=1,200円です。
期首棚卸高と当期仕入高は同じなので、売上原価は差額の200円だけ小さくなります。
【選択肢別解説】
1:× 期末棚卸高は上がりますが、売上原価はその分だけ下がります。
両方が上がることはありません。
2:× 期末単価は平均単価より高いので、期末棚卸高も売上原価も変化します。
3:○ 期末棚卸高は上がり、計算式で差し引く額が増えるので売上原価は下がります。
4:× 期末単価は平均より高いので、期末棚卸高は下がるのではなく上がります。
売上原価も上がるのではなく下がります。
【ポイント】
期末棚卸高と売上原価は、計算式の上で逆向きに動きます。
物価上昇局面で在庫を高い単価で評価すると、売上原価が小さくなり利益が大きく見えます。