第100回 助産師国家試験 午前問4
30 歳の初妊婦。
身長 161 cm、体重 88 kg(非妊時体重 78 kg)。
妊娠前に高血圧症を指摘されていたが、薬物治療は行われていなかった。
妊娠初期は尿蛋白が陰性であった。
妊娠 33 週 0 日、妊婦健康診査で、体温 37.0 ℃、脈拍 78/分、整、血圧 156/108 mmHg。
動悸、息切れなどの訴えはない。
浮腫はない。
尿蛋白3+、尿糖(−)、1日尿蛋白量は 2.7 g/日であった。
腹部超音波検査では、胎児推定体重 1,970 g、胎児形態異常はない。
この時点で考えられるのはどれか。
正答1
解説
正解は1。
加重型妊娠高血圧腎症は、妊娠前から高血圧があり、妊娠20週以降に新たに蛋白尿(300mg/日以上)や臓器障害を合併したものと定義される(日産婦2018定義)。
本症例は妊娠前から高血圧、妊娠初期は尿蛋白陰性、妊娠33週で血圧156/108mmHg、1日尿蛋白2.7g(高度蛋白尿)を認めるため、加重型妊娠高血圧腎症に合致する。
2のネフローゼ症候群は1日3.5g以上の蛋白尿と低アルブミン血症が必須で、本例の2.7gでは満たさない。
3の高血圧合併妊娠は妊娠前から高血圧のみで蛋白尿を伴わないものを指し、本例は新規蛋白尿を認めるため該当しない。
4の妊娠高血圧は妊娠20週以降の新規高血圧で蛋白尿を伴わないものであり、妊娠前からの高血圧がある本例とは異なる。
胎児推定体重1,970gはやや小さく、FGR合併にも注意する。まとめて解く
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