第100回 助産師国家試験 午前問48
30歳の初産婦。
妊娠41週3日に陣痛が発来したため入院した。
妊婦健康診査で、HBs抗原陽性、HBe抗原陰性。
その他の異常は指摘されていなかった。
入院時、子宮口8 cm開大。
直ちに分娩監視装置を装着したところ軽度の変動一過性徐脈が認められた。
入院から1時間後に児を娩出した。
娩出時に血性羊水が認められた。
出生直後、児の啼泣は弱く、筋緊張が低下していたため、インファントラジアントウォーマー下で児の足底を刺激した。
出生から30秒後には、あえぎ呼吸で心拍数は6秒間に8回であった。
体重は3,000 g前後、外表奇形は認められない。
出生後の適切な処置によって児の全身状態は改善した。
B 型肝炎の母子感染を予防するために行う出生直後の対応として正しいのはどれか。
正答2
解説
正解は2。
HBs抗原陽性母体から出生した児には、出生後できるだけ早期(12時間以内)にHBグロブリン(HBIG)筋注とB型肝炎ワクチン(皮下注または筋注)を投与し、その後1か月・6か月にワクチンを追加する(B型肝炎母子感染防止事業)。
本問は出生直後の対応で「ワクチンの皮下注射」が選択肢として正しい。
1は誤りで、HBIGは皮下注ではなく筋注(または静注)で投与する。
3は誤りで、臍帯血のHBs抗原測定は意義が乏しく(母体由来汚染が起こりうる)、児自身の検査は数か月後に行う。
4は誤りで、生後直後の児HBs抗原測定は意義に乏しい。
HBV母子感染予防は2016年から全例実施事業となり、助産師は確実な投与スケジュールを把握しておく必要がある。まとめて解く
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