第100回 助産師国家試験 午後問92
Aさん(19歳)。
半年で7 kgの体重増加があり、4か月間月経がなかったため、婦人科外来を受診した。
「友人関係のストレスで甘いものばかり食べ過ぎてしまったと思う。最近、にきびが増えて気になる。体調はそんなに悪くはない」と言う。
既往歴に特記すべきことはない。
初経は12歳で月経周期は30日型であった。
性交経験はない。
身長157 cm、体重70 kg。
脈拍74/分、血圧120/70 mmHg。
体重の減量指導が開始された。
A さんは、現在は妊娠の希望はなく、避妊の必要もないという。
無月経であることを心配しており、定期的に月経が来るような薬物治療を希望している。
家族歴を聴取したところ、実父と叔父に血栓症の既往があり、叔父は外科手術後の肺塞栓症で死亡しているとのことであった。
最も適切な治療法はどれか。
正答1
解説
正解は1。
PCOS患者で家族歴に血栓症(実父・叔父)があり、肺塞栓死亡の家族歴もあるため、エストロゲンを含む低用量経口避妊薬(LEP/OC)は血栓症リスクで禁忌(5は不適)。
月経周期の調整目的なら黄体ホルモン薬(プロゲスチン)単独内服が適切である。
黄体ホルモン補充により消退出血で月経をきたし、無月経による子宮体がんリスク(PCOSは無排卵で子宮内膜増殖症リスクあり)も予防できる。
2のGnRHアゴニストは子宮内膜症・筋腫治療で月経調整薬ではない。
3の抗テストステロン薬(スピロノラクトン等)は多毛症治療で、月経調整は副次的。
4の選択的エストロゲン受容体修飾薬(SERM)は閉経後骨粗鬆症治療等で、若年無月経の月経調整には用いない。まとめて解く
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