第100回 助産師国家試験 午後問94
A病院の産科病棟は院内助産を行っており、分娩が終了するまで家族も産婦と個室で過ごせるようにしている。
院内助産で分娩し、退院7日後に母乳外来を訪れたBさんから、夫が麻疹と診断されたとの情報を得た。
夫は退院日の2日前から咳および鼻汁の症状がみられ、退院日の夜から38.0℃の発熱があった。
退院後2日目から発疹が出現した。
Bさんの夫の来院状況は以下のとおりであった。
3月3日 39週0日、陣痛発来による入院に夫が付き添う
4日 分娩に夫が立ち会う
5日以降 退院まで毎日来院
9日 退院の迎えで来院
B さんの夫が原因で他の人に感染する可能性があった期間で最も適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
麻疹の感染可能期間は発疹出現の約1日前(実質4日前のカタル期から)から発疹出現後4〜5日までで、特に発疹出現直前のカタル期(Koplik斑出現の頃)が最も感染力が強い。
麻疹の潜伏期は10〜12日、前駆期(カタル期)にウイルス排出が始まり、発疹出現後数日でウイルス排出は急速に減少する。
設問の選択肢から、夫の発症日から逆算した感染可能期間(カタル期〜発疹出現後5日)が正解となる。
1や2の期間は前駆期より前で感染力は乏しく、4の単日では感染期間として狭すぎる。
麻疹は空気感染(飛沫核感染、Rは12〜18と非常に高い)で感染力が極めて強く、無防備曝露者全員に感染する可能性があるため、院内感染対策では曝露者の追跡・隔離・予防接種歴確認・γグロブリン投与(曝露後6日以内)が重要である。まとめて解く
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