第100回 助産師国家試験 午後問95
A病院の産科病棟は院内助産を行っており、分娩が終了するまで家族も産婦と個室で過ごせるようにしている。
院内助産で分娩し、退院7日後に母乳外来を訪れたBさんから、夫が麻疹と診断されたとの情報を得た。
夫は退院日の2日前から咳および鼻汁の症状がみられ、退院日の夜から38.0℃の発熱があった。
退院後2日目から発疹が出現した。
Bさんの夫の来院状況は以下のとおりであった。
3月3日 39週0日、陣痛発来による入院に夫が付き添う
4日 分娩に夫が立ち会う
5日以降 退院まで毎日来院
9日 退院の迎えで来院
3月 16 日、B さんから情報を聞き、産科病棟での感染管理を行うため、麻疹症状のある者を確認したところ発症者はいなかった。
患者およびスタッフの接触者のうち、予防接種歴が確認できなかった者は、現在も入院治療中の切迫早産の妊婦2 人とスタッフ2人であった。
病棟内で感染を拡大させないための対応として適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
麻疹曝露者で予防接種歴・既往歴が確認できない者には、抗体価検査(IgG・IgM)を行い、免疫保有を確認するのが第一歩である。
免疫がなければγグロブリン投与(曝露後6日以内)または予防接種(曝露後72時間以内)を検討する。
1の妊婦への麻疹生ワクチン接種は妊娠中禁忌(生ワクチン)。
2のγグロブリン投与は抗体価確認後・免疫がない場合に行う方が合理的で、最初の対応として全員投与は過剰。
4のスタッフ全員出勤停止は業務に支障をきたし、抗体陽性者は免疫があるため不要。
曝露後対応のフローチャート(抗体価確認→免疫なければ予防処置)を理解する。まとめて解く
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