第102回 助産師国家試験 午後問102
Aさん(42歳、初産婦)。
約8年の不妊治療後に体外受精で妊娠。
妊娠経過は順調で骨盤位のため帝王切開術による出産となった。
児は正常新生児で、Aさんの産褥経過は問題なく、予定通り産褥7日に退院した。
本日、産褥14日、母乳外来に来院した。
児の健康状態は良好、体重増加は45g/日。
Aさんは「母乳が足りているかわからなくて、1回60mLのミルクを1日4、5回足しているのですが、この子は泣いてばかりで、私は全然眠れないです」と暗い表情で話した。
母乳外来受診から1週後、A さんは、産後の1か月健診に児を連れて夫とともに来院した。
産後の経過は順調である。
児については「以前より寝てくれるようになったけど、泣くといらいらしてしまう。
夫は、仕事が忙しくて帰りが遅い」と言う。
エジンバラ産後うつ病質問票〈EPDS〉は4点であった。
1日7、8回直接授乳しておりミルクを毎回足している。
助産師の対応で適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2。
1か月健診時EPDS数点(カットオフ9点未満)・夫の協力が得にくい状況で、まずは地域の育児支援情報提供(産後ケア事業、ファミリーサポート、子育てひろば、一時保育、ベビーシッター、育児サークル等)を行い社会的孤立を予防することが適切(2が正答)。
1の精神科受診はEPDS高得点(9点以上)・自傷他害念慮・抑うつ症状顕著等で検討する。
3の「うまくいっている」と励ますだけは表面的支援で、現状の困難を否定する側面がある。
4の児童相談所連絡(虐待通告)は虐待リスクが明確な場合で、本例の所見ではまだ早い。
子育て世代包括支援センターを中心とした切れ目ない支援、産前産後サポート事業、産後ケア事業、養育支援訪問事業等の活用を助産師は橋渡しする。まとめて解く
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