第103回 助産師国家試験 午前問45
Aさん(30歳、2回経産婦)。
第2子分娩後に腹腔鏡下子宮筋腫核出術の既往があるが、経腟分娩は可能と診断されていた。
妊娠経過は順調であった。
妊娠40週0日、陣痛発来にて入院となった。
入院1時間後の時点で破水し、その後陣痛が増強した。
さらに2時間が経過し、Aさんは額に汗を浮かべながら陣痛に耐えている。
内診所見では既破水、子宮口全開大、Station+2であった。
児娩出後 30 分が経過したが、胎盤剝離徴候がみられないため、医師によって胎盤用手剝離が行われて胎盤娩出となった。
胎盤娩出後 30 分の時点で赤色の性器出血が持続しており、胎盤娩出後の出血量が 300 mL を超えた。
A さんは間歇的に軽度の下腹部痛を訴えているが、バイタルサインは正常である。
子宮頸管や腟壁および会陰に異常所見はない。
子宮底は臍高の位置に硬く触れる。
この時点での助産師の対応で適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5。
胎盤用手剝離後の遅発性弛緩出血で、子宮底硬度良好・産道裂傷なしの場合、胎盤遺残(胎盤実質の欠損)と子宮収縮不良の合併を考え、「胎盤実質欠損の確認」と「子宮内腔バルーン圧迫法の準備」が適切。
1の温罨法は止血効果なし、2の輸血準備は出血量300mL程度では急務でない(産科危機的出血の閾値は1,000mL以上または異常出血)、3の輪状マッサージは子宮底軟弱な場合に有効で本例は子宮底硬度良好のため第一選択ではない。
産科危機的出血への対応指針に沿い、原因鑑別(4T:Tone, Trauma, Tissue, Thrombin)と段階的対応を行う。
助産師は出血量モニタリングとスタッフコールを的確に判断する。まとめて解く
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