正答3
解説
正解は3です。
脈拍は、数(頻脈・徐脈)と、脈の立ち上がりの速さ(速脈・遅脈)などで評価します。
頻脈は脈拍数が多いこと、速脈は脈波が急に立ち上がって急に下がることを意味します。
【選択肢別解説】
1:× 貧血では徐脈ではなく、頻脈となります。
酸素を運ぶヘモグロビンが少ないため、心拍出量を増やして全身への酸素供給を補おうとするからです。
2:× 大動脈弁閉鎖不全症では遅脈ではなく、速脈となります。
左室から大量の血液が勢いよく駆出され、拡張期には大動脈から左室へ逆流するため、脈が急に立ち上がって急に下がります。
遅脈は大動脈弁狭窄症でみられます。
3:○ 発熱時には速脈となります。
発熱時は代謝が亢進して心拍出量が増え、末梢血管が拡張するため、脈の立ち上がりが速くなります。
脈拍数も増加し、体温が1℃上がると脈拍はおよそ8〜10回/分増えるとされます。
4:× 甲状腺機能低下症では頻脈ではなく、徐脈となります。
甲状腺ホルモンが不足して代謝が低下するためです。
頻脈になるのは甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)です。
【ポイント】
速脈は大動脈弁閉鎖不全症、甲状腺機能亢進症、発熱、貧血など心拍出量が増える状態でみられます。
遅脈は大動脈弁狭窄症の特徴です。