正答4
解説
正解は4です。
胸腰椎移行部(第11胸椎〜第2腰椎付近)は、可動性の少ない胸椎と可動性の大きい腰椎の境目で、圧迫骨折が最も起こりやすい部位です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 脊柱屈曲位でしりもちをつき発生するので、記述は正しいです。
脊柱が曲がった姿勢で尻から落ちると、椎体の前方に強い圧迫力が加わり、椎体がくさび状につぶれます。
2:× 受傷椎の高さに一致する帯状痛がみられるので、記述は正しいです。
骨折部の刺激が神経根に及び、肋間神経や腰神経に沿って体幹を帯状に取り巻く痛みが生じます。
3:× 腹部膨満感を訴えるので、記述は正しいです。
骨折に伴う後腹膜の血腫が交感神経を刺激し、腸の動きが低下(麻痺性イレウス)するために起こります。
4:○ 胸腰椎移行部の圧迫骨折は、脊髄損傷を合併しにくいです。
圧迫骨折では主に椎体の前方がつぶれ、椎体の後壁や脊柱管は保たれることが多いからです。
椎体の後壁まで壊れて骨片が脊柱管に入り込む破裂骨折では、脊髄や馬尾の損傷を合併することがあります。
【ポイント】
椎体の圧迫骨折は「前方がつぶれるくさび状変形」、破裂骨折は「後壁も壊れて脊柱管が狭くなる」と区別します。
高齢者では、骨粗鬆症のため軽い尻もちでも圧迫骨折が起こります。