正答2
解説
正解は2です。
受傷して1週以内は、腫脹が強く、循環障害などの合併症に最も注意が必要な時期です。
損傷ごとに、この時期に必要な指導管理を考えることが問われています。
【選択肢別解説】
1:× 上腕骨顆上骨折で疼痛が増強したときに、患部を十分冷却させる指導は不適切です。
受傷早期の疼痛の増強は、腫脹による循環障害(フォルクマン拘縮の前兆)の徴候である可能性があるからです。
この場合は冷却で様子をみるのではなく、ただちに固定を緩めて循環を確認し、医療機関への受診を指示します。
2:○ 橈骨遠位端骨折で手指の自動運動を積極的に行わせるのは、正しい指導管理です。
固定中も手指を動かすことで、浮腫の軽減、手指の拘縮の予防、筋力の維持が図れます。
肩手症候群などの複合性局所疼痛症候群の予防にも役立ちます。
3:× アキレス腱断裂で、受傷1週以内に固定した患肢で荷重訓練をさせるのは不適切です。
受傷早期は、足関節を底屈位に固定して断端を近づけ、松葉杖を使って患肢に体重をかけないようにします。
荷重は、腱の修復の経過をみながら段階的に始めます。
4:× 前距腓靱帯損傷で、就寝時に踵部を床に接地させる指導は不適切です。
受傷早期は腫脹を抑えるため、就寝時も枕などで患肢を心臓より高く挙上させるのが基本です。
【ポイント】
受傷早期の指導管理の基本は、RICE(安静、冷却、圧迫、挙上)と、固定していない関節の積極的な運動です。
疼痛の増強、しびれ、指の色の変化は循環障害の徴候であり、見逃してはいけません。