正答1
解説
正解は1です。
爪は全身状態を反映し、栄養素の欠乏や病気によって特徴的な変化が現れます。
爪が薄く弱くなり、中央が陥凹して反り返った状態はスプーン状爪(匙状爪)と呼ばれます。
【選択肢別解説】
1:○ 鉄の欠乏でスプーン状爪がみられます。
鉄欠乏性貧血では爪の形成が障害され、爪が薄くもろくなり、中央がくぼんでスプーンのように反り返ります。
舌炎や嚥下障害を伴うこともあります。
2:× リンの欠乏は、骨軟化症やくる病、筋力低下などの原因になりますが、スプーン状爪の典型的な原因ではありません。
3:× 亜鉛の欠乏は、味覚障害、皮膚炎、脱毛、創傷治癒の遅れなどを起こしますが、スプーン状爪の典型的な原因ではありません。
4:× 蛋白質の欠乏は、低アルブミン血症による浮腫や筋萎縮を起こしますが、スプーン状爪の典型的な原因ではありません。
爪に白い横線が現れることはあります。
【ポイント】
スプーン状爪は鉄欠乏性貧血、ばち指は慢性の低酸素状態(肺癌、チアノーゼ性心疾患など)と対比して覚えます。
爪の変化は打撲や骨折の施術時にも観察できる全身所見です。