正答2
解説
正解は2です。
腰椎椎体圧迫骨折は、脊柱の長軸方向に圧迫力が加わり、椎体が押しつぶされる骨折です。
骨粗鬆症のある高齢者では、しりもちなどの軽い外力でも起こります。
【選択肢別解説】
1:× 下位腰椎に多発するのではなく、胸腰椎移行部(第11胸椎〜第2腰椎付近)に好発します。
可動性の小さい胸椎と大きい腰椎の境目に応力が集中するためです。
2:○ 椎体は楔状変形を呈します。
脊柱が前屈した姿勢で圧迫力が加わると椎体の前方が強くつぶれ、前方が低く後方が保たれた楔形になります。
3:× 腰椎の椎体圧迫骨折では、亀背変形は典型的ではありません。
腰椎は生理的に前弯しているため、単発の圧迫骨折では前弯の減少や棘突起の軽い突出として現れることが多いです。
亀背(角状の後弯)は胸椎部の圧迫骨折で目立つ変形です。
4:× 腰椎椎体圧迫骨折では、通常、脊髄症状は呈しません。
椎体の前方部分の損傷にとどまる骨折で、さらに成人の脊髄は第1〜2腰椎の高さで終わるためです。
椎体後壁まで壊れる破裂骨折では、馬尾などの神経症状を伴うことがあります。
【ポイント】
椎体圧迫骨折は「胸腰椎移行部に好発」「楔状変形」「神経症状は少ない」が基本です。
神経症状を伴うときは破裂骨折を疑い、医療機関に送ります。