正答1
解説
正解は1です。
腹部の打診では、ガスがある部分は鼓音、液体や実質臓器がある部分は濁音になります。
腹水が貯留した患者が仰臥位になると、液体は重力で側腹部にたまり、腸管は腹部中央に浮きます。
【選択肢別解説】
1:○ 側腹部には腹水がたまるため、打診すると濁音が聴かれます。
体位を変えると濁音の範囲が移動する移動性濁音が、腹水の存在を示します。
2:× 清音(共鳴音)は、空気を含む正常な肺を打診したときの音です。
腹水のある側腹部では聴かれません。
3:× 鼓音は、ガスを含む腸管の上で聴かれる音です。
腹水患者では腸管が浮く腹部中央(臍周囲)で鼓音になり、側腹部では聴かれません。
4:× グル音は、腸管の蠕動に伴って聴診で聴かれる音です。
打診で聴かれる音ではありません。
【ポイント】
腹水の身体所見は、側腹部の濁音、移動性濁音、波動の触知です。
打診音は、肺が清音、ガスが鼓音、液体や実質臓器が濁音と覚えます。