正答1
解説
正解は1です。
骨折の転位の種類と、それぞれに用いる整復法の対応を問う問題です。
屈曲整復法は、牽引だけでは整復できない骨片の重なりを解消するための手技です。
【選択肢別解説】
1:○ 屈曲整復法は短縮転位の整復に用います。
横骨折などで骨片が重なり合い、筋の緊張が強く牽引だけでは戻らない場合に適応となります。
骨折部をいったん屈曲させて骨折端同士を引っ掛け、その接点を支点に伸展して短縮を除去します。
2:× 屈曲転位(軸転位)は屈曲整復法の適応ではありません。
屈曲転位は、牽引しながら屈曲の頂点を直圧して骨軸を一直線に戻すことで整復します。
屈曲整復法は転位をいったん強めるため、屈曲転位の整復目的には用いません。
3:× 側方転位は屈曲整復法の適応ではありません。
側方転位は、牽引で骨片間を離したうえで、ずれた骨片を反対方向へ直圧して整復します。
4:× 捻転転位(回旋転位)は屈曲整復法の適応ではありません。
捻転転位は、末梢骨片を中枢骨片の向きに合わせて回旋させて整復します。
【ポイント】
整復の原則は「末梢骨片を中枢骨片に合わせる」ことです。
牽引直圧整復法が基本で、牽引だけで戻らない短縮転位に屈曲整復法を使うと整理します。