20歳の男性。
三段跳びの選手である。
1か月前から下腿部に疼痛を感じるようになり来所した。
初検時の単純エックス線写真では異常がなかったが、2週後の単純エックス線写真では骨膜反応がみられた。
骨膜反応がみられる可能性がある部位はどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
三段跳びの選手に生じた下腿の疲労骨折の好発部位を問う問題です。
疲労骨折は受傷直後のエックス線写真では異常がなく、2〜3週後に骨膜反応や仮骨として現れるのが特徴です。
下腿の疲労骨折は、走る動作で起こる疾走型と、跳ぶ動作で起こる跳躍型に分けられます。
【選択肢別解説】
1:× 脛骨の近位・中央1/3境界部は、跳躍型ではなく疾走型の好発部位です。
疾走型は脛骨の内側後方に生じ、比較的予後が良好です。
2:○ 脛骨の中央1/3部は跳躍型の好発部位です。
跳躍動作の繰り返しで脛骨前面に張力がかかり、前方の骨皮質に疲労骨折が生じます。
血行が乏しく治りにくいため、難治性の疲労骨折として知られています。
3:× 腓骨の遠位1/3部は、跳躍型ではなく疾走型の好発部位です。
4:○ 腓骨の近位1/3部は跳躍型の好発部位です。
跳躍や着地の動作で腓骨に付着する筋の牽引が繰り返されることで生じます。
【ポイント】
脛骨は「疾走型が近位1/3・遠位1/3、跳躍型が中央1/3」、腓骨は「疾走型が遠位1/3、跳躍型が近位1/3」と覚えます。