16歳の女子。
バレーボールの試合中、ジャンプで着地した際に左膝に激痛が走った。
試合は続行できたが、痛みが引かないため来所した。
来所時、ラックマンテストが陽性であった。
来所時の対応で誤っているのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った対応)です。
バレーボールのジャンプ着地で膝を痛め、ラックマンテストが陽性であることから、前十字靱帯損傷が疑われます。
来所時は、損傷の程度の評価と、医療機関での精密検査への連携が優先されます。
【選択肢別解説】
1:× 膝蓋跳動の有無を確認するのは正しい対応です。
前十字靱帯損傷では関節内に出血がたまりやすく、膝蓋跳動の有無で関節内血腫を評価できるためです。
2:× MRI検査を勧めるのは正しい対応です。
MRIは前十字靱帯の断裂や、合併する半月板損傷・骨挫傷の診断に最も有用な検査だからです。
3:○ 早期からスクワット訓練を指導するのは誤った対応です。
受傷直後の疼痛や関節血腫がある時期に、膝へ負荷のかかる訓練を行うと、症状の悪化や二次的な半月板損傷を招くおそれがあるためです。
まず安静・冷却・圧迫・挙上(RICE)と医療機関での診断を優先します。
4:× 発症予防プログラムが有効であるという記述は正しいです。
着地動作の指導や神経筋トレーニングを含む予防プログラムは、前十字靱帯損傷の発生を減らすことが示されています。
【ポイント】
前十字靱帯損傷は、ジャンプの着地や急な方向転換で膝が内側に入る(ニーイン)非接触型の受傷が多いです。
女性アスリートは男性より前十字靱帯損傷を起こしやすいとされています。