正答4
解説
正解は4です。
前腕コンパートメント症候群の解剖と病態を問う問題です。
コンパートメント症候群は、筋膜で囲まれた区画の内圧が上昇し、循環障害と神経障害を起こす病態です。
急性型は外傷後に、慢性型は運動の繰り返しで起こります。
【選択肢別解説】
1:× 前腕の区画は4つではなく、一般に3つに分けられます。
掌側の屈筋区画、背側の伸筋区画、橈側の腕橈骨筋・橈側手根伸筋の区画です。
4つの区画に分かれるのは下腿です。
2:× 前腕で好発するのは、橈側伸筋群ではなく掌側の屈筋区画です。
屈筋区画の内圧上昇による阻血で生じる拘縮がフォルクマン拘縮です。
3:× 急性型では、組織間液は減少ではなく増加します。
出血や浮腫で区画内の容積が増え、伸びにくい筋膜内で内圧が上昇します。
4:○ 慢性型では、筋膜の肥厚がみられます。
筋膜が厚く伸びにくくなるため、運動時の筋の腫大を受け止められず内圧が上昇します。
その結果、運動時に痛みや腫れが出て、安静で軽快するのが特徴です。
【ポイント】
前腕は3区画、下腿は4区画と区別して覚えます。
急性型は外傷による内圧上昇、慢性型は筋膜の肥厚による運動時の内圧上昇が特徴です。