23歳の女性。
自宅の階段を踏み外して右膝関節を捻った。
受傷直後は膝関節外側部に膨隆がみられたが、来所時には膨隆が消失していた。
これまでも同じような症状が繰り返しあった。
考えられるのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
繰り返す膝の外れ感から反復性膝蓋骨脱臼を判断し、陽性となる所見を選ぶ問題です。
受傷直後に膝外側の膨隆があり、来所時には消えていたことから、膝蓋骨が外側へ外れて自然に整復されたと考えられます。
同じ症状を繰り返しているので、反復性膝蓋骨外側脱臼が疑われます。
【選択肢別解説】
1:× サギングは、膝90度屈曲位で脛骨が後方へ落ち込む所見です。
後十字靱帯損傷でみられ、膝蓋骨脱臼の所見ではありません。
2:× 前方引き出しテストは、脛骨を前方へ引き出して不安定性をみる検査です。
前十字靱帯損傷で陽性となり、膝蓋骨脱臼の検査ではありません。
3:○ アプリヘンションサインがみられます。
膝蓋骨を外側へ押し出すと、患者が脱臼の不安感を訴えて大腿四頭筋を緊張させます。
反復性膝蓋骨脱臼に特徴的な所見です。
4:× 外側脱臼で圧痛が出るのは、膝蓋骨の外側ではなく内側です。
脱臼の際に内側膝蓋大腿靱帯や内側膝蓋支帯が引き伸ばされて損傷するためです。
【ポイント】
膝蓋骨脱臼の検査はアプリヘンションテスト(膝蓋骨を外側へ押して不安感をみる)です。
サギングは後十字靱帯、前方引き出しは前十字靱帯の検査と区別します。