21歳の男性。
サッカー練習中に左足関節を捻り来所した。
足関節の前面に疼痛があり、背屈強制で疼痛は増強した。
数回の足関節外側靱帯損傷の既往がある。
考えられるのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
足関節前面の痛みと背屈強制での痛みの増強から、疾患を判断する問題です。
足関節捻挫を繰り返すと関節が不安定になり、脛骨と距骨の前縁が繰り返し衝突します。
その刺激で両骨の前縁に骨棘(外骨腫)が形成されます。
【選択肢別解説】
1:× 足根洞症候群は、足関節の外側にある足根洞部に痛みが出る障害です。
内返し捻挫の後遺症として起こり、痛みは足関節前面ではなく外側の足根洞にみられます。
2:○ 衝突性外骨腫(フットボーラーズアンクル)が考えられます。
脛骨前縁と距骨頸部に骨棘ができ、背屈するとこれらがぶつかって前方の痛みが出ます。
サッカーのキック動作や捻挫の繰り返しが原因で、本例の経過と一致します。
3:× 足関節三角骨障害は、距骨後方の三角骨が底屈時に挟まれて起こる障害です。
痛みは足関節の後方に生じ、底屈強制で増強するため、本例の前面痛・背屈痛とは逆です。
4:× 腓骨筋腱脱臼は、腓骨筋腱が外果の後方から前方へ外れる障害です。
痛みや弾発感は外果の後方にみられ、足関節前面の痛みではありません。
【ポイント】
衝突性外骨腫は「前方の痛み・背屈で増強」、三角骨障害は「後方の痛み・底屈で増強」と対で覚えます。
どちらもサッカー選手に多い障害です。