40歳の女性。
1か月前から動悸と手の震えがあり、10日前からしゃがんだときに手すりをつかまないと立ち上がりにくくなった。
脈拍112拍/分・整、頸部の腫大と眼球突出がある。
考えられる診断はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
症状と所見から内分泌疾患を推定する症例問題です。
動悸、手の震え、頻脈は甲状腺ホルモンの過剰を示し、頸部の腫大と眼球突出はバセドウ病に特徴的です。
【選択肢別解説】
1:× 橋本病は甲状腺機能低下症を起こすことが多い病気です。
徐脈や寒がり、むくみがみられ、頻脈や手の震え、眼球突出は特徴ではありません。
2:○ バセドウ病では、甲状腺ホルモンの過剰で動悸、頻脈、手指の振戦がみられます。
甲状腺腫と眼球突出もそろい、近位筋の筋力低下で立ち上がりにくくなることもあります。
3:× 原発性アルドステロン症では、高血圧と低カリウム血症による筋力低下がみられます。
甲状腺腫や眼球突出は起こりません。
4:× パーキンソン病では安静時振戦がみられますが、頻脈や甲状腺腫、眼球突出は起こりません。
【ポイント】
バセドウ病のメルゼブルクの3徴は、甲状腺腫、眼球突出、頻脈です。
甲状腺機能亢進症では、近位筋の筋力が低下する甲状腺中毒性ミオパチーがみられることがあります。