76歳の男性。
1年前から、直前の食事の内容が思い出せないことや物をよく失くしてしまうこと、慣れていない道で迷ってしまうようになったことを家族から指摘されている。
物取られ妄想もみられた。
この患者でみられるのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
症状から認知症の病型を推定し、その病型でみられる行動を選ぶ問題です。
近時記憶の障害、物の置き忘れ、道に迷う症状、物盗られ妄想は、アルツハイマー型認知症に典型的です。
【選択肢別解説】
1:× 動作が緩慢で転倒しやすいのは、パーキンソン症状を伴うレビー小体型認知症の特徴です。
アルツハイマー型認知症の初期には目立ちません。
2:× 他人への遠慮がなく暴力をふるうのは、脱抑制を示す前頭側頭型認知症の特徴です。
3:× 部屋に人が立っているのが見えると訴えるのは、幻視を特徴とするレビー小体型認知症です。
4:○ 質問されたときに家族のほうを振り返って確認する行動は、振り返り徴候と呼ばれます。
記憶障害を取り繕うために、アルツハイマー型認知症でよくみられます。
【ポイント】
アルツハイマー型認知症では、取り繕い反応と振り返り徴候がよくみられます。
病型ごとの特徴として、レビー小体型は幻視、前頭側頭型は脱抑制、血管性は段階的進行を押さえます。