25歳の男性。
交通事故で右大腿骨骨幹部骨折の診断を受け、即日入院となった。
呼吸状態に異常はなかったが、翌日から急に息苦しさを訴え始めた。
他に考えられる症状はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
大腿骨骨幹部骨折の翌日に急な呼吸困難が出現しており、脂肪塞栓症候群が最も考えられます。
骨髄の脂肪滴が血流に入り、肺や脳の毛細血管を塞ぐことで起こります。
受傷後24〜72時間で発症することが多いです。
【選択肢別解説】
1:× 脂肪塞栓症候群で発汗が低下するという特徴はありません。
低酸素状態ではむしろ交感神経が亢進し、冷汗がみられることがあります。
2:× 低酸素血症や循環障害を伴うため、血圧は上昇ではなく低下傾向を示します。
3:× 体温は低下ではなく、発熱がみられることが多いです。
4:○ 低酸素血症に対する代償として心拍数が増加し、頻脈がみられます。
頻脈はガード(Gurd)の診断基準の小基準にも含まれます。
【ポイント】
脂肪塞栓症候群の主な症状は、呼吸器症状、中枢神経症状(意識障害)、点状出血です。
点状出血は前胸部、腋窩、眼瞼結膜に出やすいです。