74歳の女性。
階段を踏み外して転倒した。
次第に痛みが強くなったので翌日歩いて来所した。
医科での単純エックス線検査で大腿骨頸部の骨折と診断された。
正しいのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
74歳女性が転倒し、翌日に歩いて来所しています。
大腿骨頸部骨折のうち、骨片がかみ合った外転型の嵌合骨折が考えられます。
頸部骨折は関節包内の骨折で、外見上の症状が乏しいことが特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 大転子高位は、骨片が転位した内転型骨折や転子部骨折で目立ちます。
歩行可能な嵌合骨折では転位が少なく、大転子高位は軽度です。
2:○ 頸部骨折は関節包内骨折で、出血が関節包内にとどまります。
そのため大腿近位の腫脹は軽度で、外見から分かりにくいです。
3:× 頸部骨折では、スカルパ三角部(大腿三角)に軽度ではなく著明な圧痛がみられます。
この圧痛は診断の重要な手がかりです。
4:× 観血療法が絶対的な適応とはいえません。
転位のない嵌合骨折では保存療法が選択されることもあります。
ただし高齢者では長期臥床を避けるため、手術が選ばれることが多いです。
【ポイント】
頸部骨折は関節包内で血行が悪く、偽関節や大腿骨頭壊死を起こしやすいです。
転子部骨折は関節包外の骨折で、腫脹や皮下出血が目立ち、骨癒合は良好です。