45歳の男性。
植木業をしている。
仕事で手を酷使しているが1か月前から右手関節痛を自覚し、軽減しないので来所した。
手関節に運動痛および背屈制限がみられ、手関節伸筋支帯第4区画付近に圧痛がみられた。
この疾患で正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
手を酷使する職業の男性に、手関節痛と背屈制限があり、伸筋支帯第4区画付近に圧痛があります。
第4区画の深部には月状骨があり、キーンベック病(月状骨軟化症)が考えられます。
月状骨の血行障害で骨壊死と圧潰が進む疾患です。
【選択肢別解説】
1:× キーンベック病は加齢による疾患ではありません。
20〜40歳代の手をよく使う男性に多く、繰り返す負荷と月状骨の血行の乏しさが関わります。
2:× 尺屈回外テストは三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷の検査です。
キーンベック病で陽性となる検査ではありません。
3:○ リックマン分類はキーンベック病の病期分類です。
月状骨の硬化、圧潰、手根骨配列の乱れ、変形性関節症の程度で段階を分けます。
4:× 病期が進むと月状骨が圧潰し、手根骨の配列が乱れて変形性手関節症に至ります。
疼痛や可動域制限、握力低下などの後遺症が残ることがあります。
【ポイント】
キーンベック病は、尺骨が橈骨より短い尺骨マイナス変異の人に多いとされます。
初期はエックス線で異常が分かりにくく、MRIが早期診断に有用です。