正答2
解説
正解は2です。
この問題は整復障害の要因とならないものを選ぶので、○ が答え(要因とならないもの)です。
股関節後方脱臼の整復を妨げる因子を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 臼蓋縁や骨盤の骨折を合併すると、骨片が骨頭の通り道に介在したり、整復後に安定しなかったりします。
骨盤骨折の合併は整復障害の要因になります。
2:○ 大腿骨頭靱帯(大腿骨頭円靱帯)は、股関節が脱臼すれば必ず断裂する靱帯です。
断裂していても骨頭の戻り道をふさぐことはないため、整復障害の要因にはなりません。
3:× 骨頭が関節包の裂け目(裂孔)から脱出した場合、裂孔が狭いと骨頭の頸部が締めつけられます。
ボタン穴のように骨頭が戻れなくなるため、整復障害の要因になります。
4:× 外旋筋などの筋や関節包が骨頭と関節窩(臼蓋)の間に挟まると、骨頭は臼蓋に戻れません。
軟部組織の介在は代表的な整復障害の要因です。
【ポイント】
整復障害は「骨片の介在」「軟部組織の介在」「関節包裂孔の狭小」の3つで整理しましょう。
股関節後方脱臼では坐骨神経損傷と、後遺症としての大腿骨頭壊死にも注意します。