36歳の女性。
4時間前にスノーボードで転倒し右手を衝いて受傷した。
来所するまで特に処置は受けていない。
来所時の写真(別冊 No. 3)を別に示す。
手指の動きは良好で、感覚障害はみられない。
当日の施術で誤っているのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った施術)です。
転倒して手を衝いたあとの手関節部の外傷で、別冊の写真は画質が粗く細部の判読は難しいものの、受傷機転と合わせて橈骨遠位端部骨折などの手関節部の骨折を想定した施術を問う問題です。
手指の動きと感覚が保たれており、神経や循環の重い障害はない状態と読み取れます。
【選択肢別解説】
1:○ 柔道整復師は超音波画像観察装置を用いて損傷部を観察することはできます。
しかし、診断を確定することは医師の業務であり、柔道整復師が超音波画像で診断を確定するという記述は誤りです。
2:× 患肢の挙上を指示することは正しい施術です。
患部を心臓より高く保つと静脈やリンパの還流がよくなり、腫脹の増悪を防げます。
3:× 金属副子(クラーメル副子など)と厚紙副子、包帯による固定は、骨折が疑われる手関節部の応急的な固定として適切です。
患部の安静を保ち、疼痛や二次損傷を防ぐことができ、正しい施術です。
4:× 固定後にしびれが増悪した場合は、包帯による圧迫で神経や血流が障害されている可能性があります。
固定を外すよう説明しておくことは、循環障害や神経障害を防ぐための適切な指導です。
【ポイント】
柔道整復師は骨折・脱臼の施術に医師の同意が必要で、応急手当の場合のみ同意なく施術できます。
画像機器はあくまで観察のために用い、診断の確定は医科で行う点が頻出です。