58歳の男性。
歩道の溝につまずき転倒し、前腕回内位で肘関節外反強制された。
肘関節外側部の腫脹と圧痛がみられ、前腕回外運動で疼痛が増強する。
この損傷で正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
58歳の男性が転倒し、前腕回内位で肘関節を外反強制され、肘外側の腫脹と圧痛、前腕回外での疼痛増強がみられた症例です。
成人で外反強制により肘外側が痛み、前腕の回旋で痛みが強まることから、橈骨頭(橈骨近位端部)骨折が考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 肘外反強制で上腕骨小頭と橈骨頭が衝突して起こる損傷であり、肘が内反位をとる理由はありません。
患者は痛みを避けて肘を軽度屈曲位に保つことが多いです。
2:× 橈骨頭骨折に合併しやすいのは、前方脱臼ではなく肘関節後方脱臼です。
内側側副靱帯損傷を合併することもあります。
3:○ 橈骨頭は腕橈関節と近位橈尺関節を構成する関節面です。
転位が残ると前腕の回内・回外が制限されるため、関節面をもとどおりにする解剖学的整復が必要です。
4:× 橈骨頭骨折の固定は、肘関節直角位で前腕回外位とするのが一般的です。
前腕中間位で固定するという記述は誤りです。
【ポイント】
成人の肘外反強制では橈骨頭骨折、小児では橈骨頸部骨折が起こりやすいです。
腕橈関節の関節内骨折であり、回旋制限を残さないことが治療の目標です。