正答3
解説
正解は3です。
第5中手骨頸部骨折では、屈曲転位に加えて回旋転位を伴うことがあります。
回旋転位が残ると、指を握ったときに隣の指と重なる交差指(オーバーラッピングフィンガー)となり、機能障害を残します。
【選択肢別解説】
1:× 骨頭に牽引をかけて固定するのは誤りです。
整復後はMP関節(中手指節関節)を屈曲位に保ち、副子で固定します。
2:× 整復後に確認するのは、回旋転位の有無と指の循環・知覚です。
中手骨頸部骨折で尺骨動脈が損傷されることはまれで、その拍動確認は本骨折の要点ではありません。
3:○ 固定中は爪面の向きを隣接指と比較します。
回旋転位があると爪面の向きが隣の指とずれるため、回旋転位の確認に役立ちます。
4:× 軽度な屈曲転位が残っても、動作時痛は生じにくいです。
第5中手骨はCM関節(手根中手関節)の可動性が大きく、ある程度の屈曲変形は代償されるためです。
【ポイント】
中手骨骨折では、回旋転位の見逃しが最も問題になります。
指を屈曲させたときに各指の延長線が舟状骨結節に向かうかどうかも、回旋転位の確認法として覚えましょう。