正答3
解説
正解は3です。
関節軟骨は、関節面を覆って荷重を分散し、なめらかな関節運動を可能にする硝子軟骨です。
血管、神経、リンパ管を持たないという構造上の特徴が、損傷時の性質を決めています。
【選択肢別解説】
1:× 関節軟骨損傷は初期の段階で病態を把握しにくいです。
軟骨には神経がないため痛みが出にくく、エックス線にも写らないため、損傷が進んでから気づかれることが多いです。
2:× 関節軟骨損傷は直達外力よりも、関節のねじれによる剪断力などの介達外力で起こることが多いです。
靱帯損傷や脱臼に合併して生じることもよくあります。
3:○ 関節軟骨は自己修復能が乏しいです。
血管がないため修復に必要な細胞や栄養が損傷部に届きにくく、一度損傷すると元の硝子軟骨には戻りにくいからです。
4:× 関節軟骨の単独の損傷では、関節血症はみられません。
軟骨には血管がないため、出血するのは損傷が軟骨下骨や靱帯に及んだ場合です。
【ポイント】
軟骨下骨に達する骨軟骨骨折では、関節血症に脂肪滴が混じります。
関節軟骨の損傷は、放置すると変形性関節症へ進行する原因となります。