正答4
解説
正解は4です。
ベーカー嚢腫(膝窩嚢腫)は、膝の裏側(膝窩部)に生じる袋状の腫瘤です。
膝関節腔とつながる滑液包に関節液がたまって膨らんだものです。
【選択肢別解説】
1:× 膝蓋前皮下包は膝の前面にある滑液包で、ベーカー嚢腫の発生部位ではありません。
膝をつく姿勢が続くと膝蓋前滑液包炎を起こします。
2:× 脛骨粗面皮下包は膝の前面下方にある滑液包で、ベーカー嚢腫の発生部位ではありません。
3:× 側副靱帯滑液包は膝の内側・外側にある滑液包で、ベーカー嚢腫の発生部位ではありません。
4:○ 腓腹筋半膜様筋包に発生します。
腓腹筋内側頭と半膜様筋の腱の間にある滑液包で、膝関節腔と交通していることが多いため、関節液が増えると膨らみます。
【ポイント】
ベーカー嚢腫は変形性膝関節症や関節リウマチなど、関節液が増える病態に合併しやすい疾患です。
嚢腫が破れると下腿に痛みと腫脹が広がり、深部静脈血栓症との鑑別が必要になります。